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第1回 リュウ・タカハシ(Ryu)編第2回 吉川 寛(ごう)編第3回 小前 昭二(ショージ)編
第4回 神薗 光子(カミゾノ)編


 またまた、野遊び屋のベースにやってきました。神薗 光子氏が一人パソコンに向かってひたすら仕事をしています。アポなしで来たので大丈夫か不安でしたが、いきなりのインタヴュー訪問にも快く引き受けてくれました。(笑)うれしい限りです。


カミゾノ
― では、最初に野遊び屋唯一の女性ガイドのカミゾノさん。あなたのアウトドア歴を教えてください。
神薗 光子(以下カミゾノ):私の場合、「歴」といえるようなものはほとんどないんです。ごう(吉川 寛氏)とショージ(小前 昭二氏)のG-Outfitter(以下、G-O)のツアーに遊びに行くまでは、面白い事と美味しいものには目のない、フツーのOLでした。強いて言えば、バーベキューとか紅葉狩りとか・・・。


― OL?これまた何処でどう転がったのでしょうか?まぁごうさんとショージさんのお客さんだったという事は、ごうさんから聞いてはいましたが。アウトドアを始めるきっかけがガイドツアーだった、というのは野遊び屋のお客さんと同じですね。
カミゾノ:そうですね。「アウトドアってやってみたいけど、何から始めたらいいかわからない、道具もないし。でもツアーだったらガイドがいるから安心だワ」っっていう心境も同じと思います。


― なるほどね。そういうことはカミゾノさんが一番お客さんの心が分かるとか?
カミゾノ:実際、元「お客」ですから。(笑)


― 色々知りたくなってきたので、じゃぁ今度はもっと詳しく、ごうさん(G-O)との出会いを教えて欲しいのですが?
カミゾノ:地元の琵琶湖でお花見カヤックツアーに参加して、その時が私の初カヤックだったんですが、すーごく面白くて。もっとのめりこみたいと思ってた時にごうとショージに会ったんです。二人を見たときはぎょっとしましたね。(笑)当時の私の周りでは絶対見かけないような、ひげ面のごうと、その舎弟風のショージを見て(この人ら、ほんまに大丈夫かなぁ・・・)って警戒しました。


― そうですね、私も同感です。ごうさんのインタビューの時、はここだけの話、最初は私もビビッてましたから。でも話している内にすごく面白い方で、人をひきつける物を感じましたね。
カミゾノ:そうそう。だから3分後には笑い過ぎて死ぬんじゃないかと思うくらい、打ち解けてしまって。それから海・山のG-Oのツアーに遊びに行くようになったんです。シーカヤックで無人島に渡ってキャンプしたり、スナメリ(鯨の仲間)を間近で見たり、海だけじゃなくて、雪山をスノーシューで歩いたり。後は・・・大阪の県境をバックパッキングしたり。今思ってもG-Oのツアーで、いろんなことをしました。それまでアウトドア経験がなかったから「私でもこんなトコに来れるんや!こんなことができるんや!!!」ってそれはもう、興奮しましたね。二人に焚き火で作ってもらったごはんが美味しくて、食いしん坊の私は、余計しびれました。


― 普段とは全然違う場所での体験だから、余計感動したんでしょうね。
カミゾノ:ガイドツアーだからそんな所へ行けたわけです。自分一人だったら、とてもとても。道具もね、始めは何にも持ってなかったからツアーで借りれるものは借りて、給料が入ると今月はバーナー、来月はシュラフ・・・って具合に増やしていったんです。買ったばかりのバーナーを使いたいが為に、わざわざ琵琶湖のほとりで鍋焼きうどん作ったこともあります。そんなふうに道具が増えて、できる遊びが広がって、アウトドアの世界にハマっていった、って感じでしょうか。


カミゾノ
― 分かります!なんだってハマっちゃうと独身の時なんて特に全部そこにつぎ込んじゃいますよね。カミゾノさんは結構まっすぐな性格なんですね。
カミゾノ:というより、単純なんです。すぐだまされるし。とりあえず、野遊び屋のお客さんから「野遊び屋でシーカヤックしてからアウトドアにはまりました〜!」って声を聞くと、何年か前の自分と重なります。


― 分かる、分かる・・・。(笑)じゃぁRyuさん(リュウ・タカハシ氏)とは何処で知り合ったのですか?
カミゾノ:シーカヤック三昧しようと思ってワーキングホリデー(以下、ワーホリ)でニュージーランド(以下、NZ)に行ったんですが、その時に。ごうに「NZに面白いヤツがいるから会ってこい」ってすすめられて、会いに行ったのがRyuだったんです。彼と奥さんのRyokoさんはNZ滞在中、私の「心のオアシス」的存在でしたから、しょっちゅう遊びに行きました。で、シーズン前のトレーニングで疲労死寸前のRyuに頼み込んでシーカヤックの稽古をつけてもらったり、日本のテレビの取材にちゃっかり私も登場させてもらったり、日本にいたとき以上にシーカヤックにのめりこんでいったわけです。


― じゃあ、主にRyuさんのいるエイベル・タズマン国立公園でシーカヤックをしていたんですね?
カミゾノ:一番長くいたのがあの辺りだったから、何社かツアーをはしごしました。「ここのランチはおいしい」とか「ここのガイドは歴史をたくさん話してくれておもしろかった」とかコメントしてたので、Ryuからは「ガイドミシュラン」って呼ばれました。でもNZ中をあちこち旅してまわりましたから、いろんな所で漕ぎましたよ。NZの北端部でも漕いだし、フィヨルド地帯も漕いだし、南端のスチュワート島でも漕いだし、とりあえずたくさん漕ぎました。川のカヤックスクールの合宿にも行って、どんぶら流されたこともありますし。


― なんというアウトドア三昧!NZはすごく魅力的なところですね。なるほど、そんなところでカヤックを覚えるとやっぱりのめり込みますよね。でもその後も趣味で続けるのなら分かりますが一体どうなってシーカヤックガイドになろうと思ったのですか?
カミゾノ:直接のきっかけは、プー太郎になったからです。(笑)NZから帰国してすぐに就職したんですけど、これが全然合わない仕事で、2週間で辞めてしまって。で、野遊び屋で女性ガイドを探してると聞いて「よし、やろう!」と決めたわけです。かなり成り行きというか、勢いというか・・・。これだけだと怒られそうなので、それっぽいことを言うと、NZは女性のシーカヤックガイドが多いんですけど、みんな自然体で自立しててかっこいい!っていつも思ってました。Ryuからもガイドの裏話をいろいろ聞いてましたからハッキリと「ガイドになりたい」って思ってたわけでもないですが、何らかの形でシーカヤックに関われたらいいなぁとは思ってましたね。


― ワーホリが終わってすぐ仕事してたなんて、私は現実逃避しそうですが・・・。でも、失礼ですが本当に勢いありますよね。(笑)やっぱり旅をするのが好きなのはそんなところを持ってるからでしょうね。私にはそんな根性ないです。でもアウトドアのガイドというと男性のイメージがありますから、女性ガイドはすごく辛いでしょう?
カミゾノ:力仕事が多い!キツイのは覚悟してこの世界に入ったわけですけど、やっぱり応えます。おかげで腕が太くなりました。(笑)あとね、日本のシーカヤック・ガイドというのは今の所、ほとんどが男性なんです。女性ガイド同士、情報交換したいんですけど、なかなか難しいですね。日本にも早く女性のシーカヤック・ガイドが増えてほしいです。


― これを読んでる方、女性ガイド募集らしいですよー!って呼びかけついでに女性ならではの特権というかメリットも教えてもらいましょうか?
カミゾノ:野外での「女性のツラサ」がわかる、ってことでしょうか。例えばトイレ問題。野遊び屋のお客さんの8割〜9割が女性なんですが、トイレの諸々ってデリケートな事だけに、男性ガイドには言い辛いと思うんです。女同士だとそういう不便が自分の経験としてわかるから、親身になってケアできると思います。
あと、どうしてもアウトドアって「武骨」とか「ごつい」イメージがあると思うんです。初めてアウトドア・ツアーに参加する人はそれが不安につながる場合もあります。女性ガイドってことで、そういう不安は解消できると思うし、実際ツアー前は不安がってたお客さんがすんなり楽しんでいってくれたり、逆に「女のガイドさんってかっこいい!」って言ってもらえたりします。そう言われるとめちゃくちゃ嬉しい反面、野遊び屋に来てからは、がむしゃらだった分、女を忘れていたような反省も多々あるので、今シーズンはもう少し女らしくいこうかと思ってます。


― そんなに女性のお客さんが多いのですね。そう言われてみれば男性ガイドばっかりの所だと、女性には入り込みづらいところが結構あるかもしれませんね。逆にガイドが女性だと、女性客は安心するし男性客もうれしいだろうし。でもカミゾノさんは十分女性らしいですよ。顔も焼けてないし、少し・・・ですが・・・(ププッ)ごめんなさい。言い過ぎました。じゃぁ、気を取り直して、野遊び屋では料理も作って出してますが、カミゾノさんは料理は得意だったのですか?
カミゾノ:えーと、苦手、でした。超苦手。野遊び屋でガイド修行を始めた当時は、料理が一番辛かったです。みじん切りのつもりがさいの目、というレベルだったので。ショージ達に叱られて、泣きながら練習したもんです。でも、最近は料理するのが楽しくなってきました。料理の本とかで美味しそうなもの見ると、自分で作ってみたくなります。以前はウマそ〜ってだけで興味もしぼんでいたから、これは我ながらすごい成長です。親は不良娘の動向が気になるみたいですけど、料理をするようになったのを見て、とりあえずは小言を言いたいのを我慢してるみたいですよ。


― そりゃ上手くなりますね。あんな人達が毎日味見するんでしょ?コワイですよねー。しっかし、色々あって退屈しそうもない環境ですね。(笑)それでは最後にこれを読んでいる方々にシーカヤックの魅力とか野遊び屋の魅力などを教えてください。
カミゾノ:シーカヤックとかアウトドアをちょっと特別と思っている皆さん、そんな事はないですよ。道具や安全面の心配は、どーんと野遊び屋に任せてもらって、県外の方は四国旅行とか「うどんツアー」のついでに、香川県内の方はカフェやレストランに行くような感覚で遊びに来てください。実際、カヤックで渡った砂浜がキッチンになって、お茶やランチが楽しめます。で、水に近い視線とか、海からの景色とか、気持ちのいい時間を過ごしてください。


― 有難うございました。すみません、なんか色々と毒舌の部分があったような・・・。では、今年も頑張ってください。期待してます。


2004年1月、野遊び屋ベースにて

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